一刀流兵法 刀法について

一刀流兵法の刀法は、日本刀を遣うに於いて、余計な遣い、無駄な遣いを、極限まで省いています。それが故に、基礎基本が確実に身体に染み込んでいなければ、遣えるものではありません。

刀を遣う動きが大きければ大きい程、刀は扱い易くなりますが、敵に自分の起こりを見せることとなります。自分の起こりを敵に見せるということは、死を意味します。起こりを見せた瞬間攻撃されますから。その際その攻撃に対処することは不可能です。対処する身体の遣いが出来ないのです。あっと思った瞬間命を落としています。

起こりを見せないためには、刀の一切の余計な遣い、無駄な遣いを省かなければなりません。しかし省けば省く程、身体の遣いも制限されることになります。そこで基礎基本が非常に重要となり、身体に確実に染み込んでいないと、一刀流の刀法を遣うことは不可能となります。

大東流の術は、この一刀流の余計な遣い、無駄な遣いの無い刀法により出来ています。