合氣をはづせ

大東流合氣武道の合氣という言葉は、一刀流兵法十二箇條目録の松風之事からきています。

松風之事 松風とは合氣をはづせと云ふことなり。松風あればさはさはして常に合氣なり。合氣にはづれねばよきかちにあらず。云々

大東流の理合は、この 合氣をはづせ ということなのです。だから大東流は、一刀流を修行しないと 合氣をはづせ という真の意味が分からず、大東流だけを稽古しても、真の術は絶対に身に付きません。一刀流と大東流と違うところは、一刀流は合氣を外したらそれで勝負有りですが、大東流の場合は敵を詰めなければなりませんので、合氣を外したら外し続けるところです。

大東流は、如何に合氣を外し、外し続けるかが、要なのです。それも、敵に、一切、外されたと感づかれないように外し、外し続けることです。